ライズコーチとは?
- 子育てに関する本を100冊以上読み、実践してきた
- プロとして12年間で約3000人の選手を指導
- アメリカでの指導経験を持つ
- ライズサッカースクールを経営するサッカーの指導者
ライズサッカースクールとは?
- 指導方法が評判になり、5年間で約800名の生徒を集客
- 2020年現在約500名の生徒が在籍
中学生を子育てする際の不安を解消するには
そして、その方法を実践する為には、
どんな力を身につけなくてはならないのか、理解することができます。
そうすることで、育児をしていくなかで遭遇する様々な
『場面』で冷静に対処する術を身につけていっていただけたらと願います。
中学生を叱っても効果がない?
子どもから大人へと移り変わる中学生の時期は、
精神的に不安定になりやすい傾向があります。
そのこと自体は成長の現れとしてプラスに受け止められても、
日々の生活の中でどう接すればいいか悩まれているかたは多いでしょう。
小学生の頃は、
などと一喝すると、渋々といった態度かもしれませんが、
素直に聞いてくれることが多かったでしょう。
しかし、中学生くらいになって自我が強くなると、
親の言うことに懐疑的になり、無条件には従わなくなります。
親の言うことが正しい時でさえ、反発される場合もあるでしょう。
そういう時に「正論」だからといって、押し通しても意味がありません。
何でかというと、子供は親の言っていることが正しいとわかっていて、
ただ反発したいだけのこともありますから。
と叱りつけると、
などと責任転嫁をして、勉強することから逃れようとします。
具体的な方法
それでは、どのようにすれば良いのでしょうか。
結論から言うと、それは、『命令形を使わない』ことです。
大人に「やるべきこと・やってはならないこと」があるように、
子どもにも「やるべきこと・やってはならないこと」があります。
そして、得てして 「やるべきこと」は退屈で面倒、
「やってはならないこと」は楽しくてラクチンです。
そこで「やりたくないけれど、やる」「やりたいけど、やらない」
という葛藤が生まれます。
それを乗り越えるのが、ウィルパワーであり、
子どものウィルパワーはいまだけでなく、将来をも決める重要な力だとお伝えしてきました 。
「子どもが葛藤を乗り越え、誘惑に打ち勝ってほしい」と願うのは、親として自然な思いです。
「将来のためにもきちんとやるべきことをやってほしい」のは、正しい要求。
ダラダラしていたいという子どもが正しくないことは、明らかです。
こんなとき、つまり「正しい自分が、正しくない相手に要求する」とき、
人は無 意識のうちに命令形を使います、「○○しなさい」「○○するべき」と。
しかし、言われたほうはどうでしょう。
命令形に対して気分がよくなるという人は、少数だと思いませんか。
特に、親に命じられて素直に従いたくなる子どもは、まずいないといってよいのではないでしょうか。
突然ですが、「メンタリスト」について、お話しさせてください。
メンタリストがテレビに出演するとき、たびたび「相手が選んだカラーボールを当てる」
というパフォーマンスをご紹介しています。
これは決して心を読んでいるわけではありません。
相手が「自分の意志でボールを選んだ」と思うのは錯覚。
本人にも周囲にも気づかれないうちに、メンタリストが望むボールや色を選ばせているのです。
メンタリストとは、心理学的なアプローチで相手の心の動きを読み取り、
そして 動かすテクニックを操る人、と言えます。
第二次世界大戦中、ユダヤ人大量虐殺を命じた独裁者、ヒトラー。
史上最悪の独裁者として歴史にその名を刻みつけた人物ですが、
当時のドイツ国民は彼を熱狂的に支持し、ドイツのヒーローとして受け入れました。
これは、当時のドイツ人が今より特別差別主義だったとか、好戦的だったというわけではありません。
巧みな演説に心をつかまれ、気づかないうちにその危険な思想に染め上げられてしまったのです。
心理操作に長けたヒトラーこそ、史上最悪のメンタリストと言えるのかもしれません。
メンタリストのカラーボールのパフォーマンスは、実は相手に気づかれないよう、
目的のものを選ばせるという、心理学的なテクニックを使っています。
しかし、もしメンタリストが「『赤いボール』を選びなさい」と命令したら、
どんなことが起きるでしょう。
さらに「何も考えなくていい。僕の言う通りにすれば間違いないから」と付け加えたとしたら、
どうでしょう。
おそらく、僕が指定した赤いボールだけは選ばない、という結果になるに違いありません。
これを日常的にやっているのが、「子どもが言うことを聞かなくて…」
と悩んでいるお母さんなのです。
「学校から帰ったらすぐに宿題をしなさい」というのは、子どもにとっては「命令」 です。
言葉の裏には「面倒なことは早く片づけて終わらせたほうが、後がラク」
毎日勉強することで確実に頭がよくなる」というアドバイスが込められていますよね。
もちろん、それは正論。
だからこそ「お母さんの言う通りにすれば間違いない」という気持ちで、
子どもに「宿題をしなさい」と命令するのです。
それでは子どもが言うことを聞くわけがありません。
先程のカラーボールの例を思い浮かべてください。
命令されると、「それには従いたくない」という気持ちが生まれるのです。
親子の間ならその傾向はますます強くなります。
特に相手が反抗期だったら、目も当てられません。
特に、子どもの場合は自分の力を確かめるため、親から自立しようとするもの。
だからこそ、親の命令に対する抵抗は、大人が他人の命令に対して感じるものより大きくなるのです。
すると、親は最悪の手段を使ってしまうのです。
つまり、「言うことを聞きなさい!」と怒ってしまう。
怒られた子どもはしぶしぶ部屋に行って机に向かうかもしれませんが、
命令されたあげく怒られたのですから、おとなしく従ってたまるか!という気持ちになっています。
なんとか終わらせるかもしれませんが、そんな状態での勉強が身につくはずがありません。
素通りして終わり、です。
誘惑に負けやすく、ラクなほうに流れたくなる子どもを導くのは、
「正しい方向に行け」と命令する親ではありません。
子ども自身が自分で選択し、自分の意志で正しい道を歩いているという”錯覚”をもたらすことができる、メンタリストな親なのです。
僕が決めたこと
要するに、この記事で何が言いたいかというと、中学生を子育てする際の不安を解消するには
具体的な方法①
命令形を使わない
具体的な方法②
子ども自身が自分で選択し、自分の意志で正しい道を歩いているという”錯覚”をもたらすように導く
ということでした。
そのことを学んで僕が決めたことは、
子どもが宿題をやらずに、遊びを先にやろうとした時の具体的な対処方法をまとめ、
その通りに対応することを決めた